霜月


  霜月

朝霜の降りた草原
凍りついた湖
軒に滴る氷柱
息を殺しむ空気

その中で
 子供はずっと立っていた

手は動かない
息をするのも苦しい
耳も鼻も痺れて麻痺した

 それなのに子供は
一寸も動かずに
 漠然と空を見ていた

誰も知らない
誰も見ない
誰も聞かない

子供は空を見る
霜が体に降りようと
身体の感覚が無くなろうとも

子供は
 睫毛の先さえも動かない

空を見ていたのではない
星が消えるのを見たかったのでない
月が薄れるのを見たかったのでない
暁の訪れを見たかったのでない

子供は誰も知らず
子供は誰も聞かず
子供は誰も見ず

漠然と
 ただそこに立っていた

               hitori

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こんばんは。
詩の冒頭から
本格的だと感心していましたら。
画像に思いのほかツボってしまいましたw

とはいえ、もう一度詩を読み返すと、
笑いではない違った旨みが出ていて、
とても良かったです。
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如月立春

Author:如月立春
如月立春と言います。
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根気があるようで無いような人間ですが、よろしくお願いします。

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